4日後場の東京株式市場では、上値の重い展開。為替相場の落ち着きを受け、買い物がちに平均株価は午後1時32分に1万8035円73銭(前週末比76円85銭高)まで値を戻したが、その後は手掛かり材料に乏しく、もみ合い商状が続いた。後場取引開始の中国株式市場で上海総合指数が再び下げ幅を広げると利益確定売りに傾き、前場安値1万7979円39銭(同20円51銭高)を下回った。中で鉄鋼、海運などが継続物色され、現物株指数を下支えした。 市場では、「1万8000円攻防の動きだが、基調は強い。1〜3月期企業法人統計が予想を上回り、先行きの景気拡大に期待がもてるようになってきた。海運から鉄鋼への循環物色も進み、上値挑戦の可能性が高まっている」(準大手証券)、「鉄鋼、海運など強く、現物では個々にトレーディング・チャンスはある。しかし、先物は週末のメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に期近から期先へのロールオーバー(乗り換え)の動きが中心であり、動きづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。平均株価は終値で前週末比14円54銭高の1万7973円42銭と小幅ながら3日続伸した。東証1部の騰落銘柄数は値上がり913、値下がり673。出来高は25億5192万株。売買代金は3兆2692億円。東京外国為替市場では、1ドル=122円前後(前週末終値は121円88銭)で取引されている。 クレディスイス証が目標株価を1630円に引き上げた商船三井、同じく1530円に引き上げの川崎汽は上場来高値を切り上げ、同1290円に引き上げの郵船は年初来高値圏を維持。貸借取引で申込停止措置の太平海、貸借取引で注意喚起の共栄タンカや、明治海、新和海、東海運がストップ高に買われるなど海運株人気が続いた。4月の鉄鋼輸出量9.9%増加を受け、出来高トップの新日鉄や、住金が新値取りに進み、神戸鋼、JFEも上値を慕うなど鉄鋼株も引き締まった。合金鉄大手の日本電工はストップ高。三菱倉、渋沢倉、ケイヒンが新高値を付け、宇徳運、洋埠頭は上伸するなど倉庫・運輸関連株も堅調。5月の米自動車販売が10%伸びたトヨタをはじめ、日産自、スズキ、ダイハツなどの自動車株も上昇。米ハイテク株高を映し、ニコンが年初来高値を切り上げたほか、シャープ、アドバンテス、エルピーダ、イビデンなど値がさハイテク株の一角もしっかり。個別では、ドイツ証の格上げが引き続き材料視されたTOWAが連日のストップ高比例配分。ドイツ証がレーティング「Buy」、目標株価3300円に引き上げのリゾートトラや、栗本鉄、太平発、石原産なども高い。 半面、NTTが年初来安値を更新し、KDDIはジリ貧となるなど通信株に売りが継続。ソフトバンク、ヤフーも小甘い。KBC証がレーティングを「ネガティブ」に引き下げたライトオンが値下がり率トップとなり、ABCマート、チヨダ、しまむら、アークス、大丸、イオンなど小売株にも安いものが目立った。個別では、ゴールドマン証が投資判断を「中立」に引き下げたアーネスト、クレディスイス証が投資評価を「ニュートラル」に引き下げた富士ソフトや、センチュリー、サニックスなどが安い。
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